2007年12月14日

[読了] 小島信夫 - ファルスの複層(千石英世・著)

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今日の文学状況にあって、明確な社会意識と個の意識との葛藤と結合により、自己批評のあざやかな軌跡をしるす小島信夫作品群。「別れる理由」にいたるその過程に沿って、小説とは何かを問う、「群像」新人賞受賞作を含む、気鋭の第一評論集。 (帯)
収録作は以下の通り。カッコ内には初出を記した。

:: ファルスの複層―『別れる理由』(群像 1983年6月号)
:: 姦通という再生―『別れる理由』のために(講談社『別れる理由』附録 1982年7〜9月)
:: 匂いの迷路―『女流』を読む(群像 1983年10月号)
:: 返事のない手紙―『菅野満子の手紙』をめぐって(群像 1986年5月号・7月号)
:: 予言と虚構と―『寓話』について(週刊読書人 1987年6月15日号)
:: 主婦のアイロニー―『静温な日々』について(群像 1987年6月号)
:: 最後の性―『抱擁家族』における神の問題(『小島信夫をめぐる文学の現在』 1985年7月)
:: 歩み出た者の光景―『別れる理由』(文学空間・第7号 1982年6月)
:: ファルスからファルスへ(本 1983年2月号)

これらの作品に、初期短編などについて言及した新規評論や追悼文などを追加した増補版が、「小島信夫 - 暗示の文学、鼓舞する寓話」である。

posted by ノジマコブオ at 00:00| 読了